独身(32)
もしも、今、私が不審な死を遂げたなら、この小説は遺書とでも捉えられてしまうのではないか。
そんなことがふと頭をかすめる。
弱っているのか?
別にそういう訳ではない。
不吉な考えをかき消すように、頭を左右に揺らす。
私はロウソクに火をつけた。
私しか見ることのないケーキの上の灯火は、どこか哀しげに揺れている。
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カテゴリー: 日記・エッセー
投稿日時: 2022/3/29 15:17
最終編集日時: 2022/4/9 4:28
末子 鷹蹴
基本読む専です。
気まぐれで投稿もします。