童話の主人公 2話

まぶたが重い。今日は確か土曜日じゃなかったか?少しだけ目を開けると、 「おはようございます」 「ひっ⁈」 そこにはおよそ20代後半の、眼鏡のかけた男の人が私の目の前にいた。誰だこの人は?おかげでさっきまでの眠気は一瞬で無くなってしまった。 「わたくし、空想実行委員の三田、と申します。」 「えぇ?ちょ、誰ですか、人の家に勝手に入らないでください!…え…あれ…ここ…どこ?」 そこは私の家ではなく、なんだか現実世界ではないような、おかしな空間だった。例えるならあの、画家のピカソの絵の中のような場所だった。というか私は昨日、池に落ちなかったか?そんな事が頭によぎる。 「古川奈々様でよろしいですか?」 「そうですけど、どうして私の名前を…」 「突然でびっくりするかと思いますが、今から全て説明をするので、安心をして下さい。」
小枝
小枝
たまに投稿します。 一話一話が大体短いです。 初心者ですがよろしくお願いします!