波は君と共に

夜。街が眠り始めたが、完全な眠りにつくことはできない。 それはなぜか。そう、この一室の電気がついているからだ。 眠れない。今まで自分自身に「過去のことだから」と壁で隠していた、割り切っていた筈のストレスが、 突然荒波となって襲いかかってきた。 …沈む。……沈んでゆく。 終わった筈の苦しみに。
にいたちー