きみの幸せを枯らしてる
ミス、アンダースタンド。
君を理解できるほど、ぼくの心は愛おしくも転がり落ちるだろう。暖房の隅にいるホコリ、ふわっと。瞬く間に、吸い込まれ、ぼくの靴下。君がかけた掃除機の音が、きこえる。
ミス、アンダーニーフ。
肌の透き通る、青い血管。うわぁっと声を上げて。夢をみた、淡いものだろう。ぼくの心をぶらさないで、目玉は浮く。ゴミ袋の位置を探って、弄ったベッドの下。ティッシュに包まれた、君が吐き出したカップ麺。だから、電子レンジでお湯なんて温めるなって。あぁ、木目に沿った恥が、ぱんつを汚した。
ミスター、アンダーストゥード。
家を出る前に、まとめられたゴミ袋。掃除機の変えなんて、ぼくのやることじゃない。かちんと割れる、ぼくのコップ。せっかく、瀬戸内ものだったのに。青い血管、白い肌、陶器はまだ先。冬季も、まだ先。暖房のホコリが、あわり、くわり、ふわり。何度目かの、年末の音。君の福袋は、きっと、ぼくの知る気もない、コスメのやま。あぁ、コスメなんて言葉、日本語じゃないって。
ミスター、アンダーニーフッド。
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カテゴリー: 詩・短歌
投稿日時: 2025/11/10 11:34
西崎 静
コツコツ書いていきたいと思っております。よろしくお願いします!成済