機械仕掛けの日々と

機械仕掛けの日々と
「んむぅ…」 ベットから上半身を起こし、瞳を擦る。欠伸と悪夢を窓に捨て、その分のビタミンDを日光から直に摂取する。目覚まし時計はやっぱり、示した針の2目盛前を示している。崩れぬ予定調和に沿って歯を磨き、ルーティーン通りに服を着る。そして昨日とコンマ2秒のみのズレでパンをトースターから取り出して食べる。 「もぐもぐ…」 ふと、スマホに通知が映る。メッセージの送り主は君。『昨日のカレーがばちくそに美味い』だなんて、おかしな投稿。 「…ふふっ」 いつもより3分遅れて食器を片し、玄関の戸を開ける。鍵を閉めるともう一通。『あ、今朝は雨が降るってテレビで言ってたよ!』あぁ、それなら安心出来る。私は常備している折りたたみ傘を玄関に預け、メールに既読を付けないまま歩く。  君の所為で私は狂わされる。一寸すら違わぬ歯車も錆びつき、もうその時すら刻めない。でも、きっと。 「どうしよう。朝メール見忘れて傘置いて来ちゃった。ね、帰り相合傘しよ?」
しらたき
しらたき
しらたきです。普段は鍋の具としてぐつぐつ煮られています。ほどほどによろしくお願いします。