深酒の夢

深酒の夢
 深酒をした夜、私はいつも眠るのが怖い。  いったい何に怯えているのか、ようやくわかった。  私は夢の中の女に、それを教えてもらった。  昨夜、私は苛々して八畳の寝室を歩き回っていた。八畳も要らないからである。  ああ、誰だ、窓のカーテンを二重に閉めるのを忘れたやつは。  透かし見られたら、どうするんだ。  トイレ、水分補給、音楽鑑賞、色々試してみたが、どれも今本当にしたいこととは違う。  私は知っている。「おれは、ただ眠りたいのだ(安らかに、なんて言葉を付け加えようとするな!)」  縁起でもない……。
たけみや もとこ
たけみや もとこ
たけみや もとこです。2000〜5000字くらいの読み切りを中心に載せていきます。ジャンルは何でもありです!