成し遂げられなかった夢

私は特別になることをやめた。 夢を持たず、無理をせず、静かな大学を選んだ。 それは逃避ではなく、生き延びるための判断だったはずだ。 昼の世界は穏やかで、何も起こらない。 講義、帰り道、同じ風景。 自分が透明になったような安心感がある。 けれど夜になると、違う気配が立ち上がる。 「何かを裏切った音」だけが、はっきりと聞こえる。
ココロナシ
ココロナシ
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