第一章「ある男。」
いつもの通勤路の曲がり角。そこにそのカフェはある。
周りの都会感とはかけ離れた、温かみのある、小さなログハウス。
そこを通る度に、自分の煙草の匂いが香ばしいコーヒーの匂いでかき消される。
コーヒーは苦くて飲めないが、それが不思議と心地よかった。
私がその店だけがもつ雰囲気に魅了されたのは、約3か月前だ。
ある日の朝、大寝坊をした挙句に通り雨に襲われた私は、全てを諦めて会社に休みの電話を入れた。
その時、目の前の店の存在に気づいた。
雨の湿気さを感じない、焼きたてのパンの匂いとコーヒーの香りが、朝ご飯を食べ損ねた私の胃を刺激させた。
私は何も考えずに店に入った。
チリンっ。
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カテゴリー: 恋愛・青春
投稿日時: 2026/2/21 12:13
最終編集日時: 2026/2/21 15:06
花結
小説好きなただの一般人。
仲良くして頂けたら幸いです🙌