二人の僕

二人の僕
夜は、まるで底の見えない湖のように深く、静かだった。窓の外では、街灯すら霞んで、ただ黒い闇が部屋の隅々にまで染み込んでいる。ベッドの上、僕はじっと天井を見ていた。 けれど、僕の中は静かじゃなかった。僕ははっきり、二つに裂けていた。 ひとりは冷たく肩をすくめ、目を閉じながら呟く。「もう疲れた、もういいよ」と。 その声は、どこか遠く、氷のように静かだ。 「ねえ、もうやめようよ」 死にたい僕が、ぽつりと言う。 「どうせ明日も同じだ。辛くて、苦しくて、傷だらけで…また絶望と一緒に目を覚ますだけさ」
ゆらゆま。
ゆらゆま。
初めまして!いじめや、虐待などを乗り越えて、歌い手活動を頑張っています! 今苦しくて辛い思いしている人に小説や音楽を通して背中押せるような作品作りを頑張っていきます!よかったら応援よろしくお願いします!