運命

塾の帰り道、女友達の家に成り行きで寄った。 彼女は僕の想い人。好機はここだと意気込んだ。 「久しぶりだね。髪伸びた?」 数ヶ月ぶりの君の声。やっぱり緊張してしまう。 「ねえあのさ」 揺れる心を必死に抑え、今紡ぎだそうその言葉。
犬飼 拓海
犬飼 拓海
小説家になろうやカクヨムなどで執筆、投稿をさせていただいている十代前半物書きもどきです。  Noveleeでは基本的に一ページから三ページ程度で終わる超短編(主に恋愛)を投稿する予定です。どうぞご贔屓に