第1話 消失する質量
ー消失する質量<ロスト・ウェイト>ー
【PM 14:12 都市セフィロト・中層 第7居住区「ギルド・エリア」】
昨夜の激闘から半日。ナギとエリアの拠点は、古びたジャンク屋の2階にある『UN-DEFINED 探偵事務所』だ。
部屋の中には、ホログラムの演算パネルと、半分分解されたチャクラム、そして飲みかけのカフェラテが散乱している。
「……いでで、エリア、もっと優しくしてよ」
ナギがソファーで声を上げる。リアが医療用ナノマシンを浸透させたガーゼを、ナギの肩の傷口に押し当てていた。
「動かないで。昨日の『黒い結晶』、傷口の細胞レベルで物理定義を書き換えようとしていたわ。放置すれば、あなたの肩の重さが『マイナス』になって、腕が千切れ飛んでいたところよ」
エリアは眼鏡をクイと押し上げ、デスクに置かれたあの「銀色のコンテナ」を凝視した。
「……ねえ、エリア。あの三角形のマーク、ルチアなら何か知ってるんじゃない?」
「パンドラに行く前に、一つ片付ける仕事があるわ。今朝、管理局から直々に『依頼』が来たの。公式なログには残せない、裏の仕事よ」
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カテゴリー: SF
投稿日時: 2026/2/27 6:41
wato
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