ダリヤス 闇より生まれし光

ダリヤス 闇より生まれし光
第十一章:ハリーの野望と未来、静かなる炎の胎動 そのころ、宮殿の奥では、ハリーの野望が、もはやリゲラルドの手の届かぬものとなっていた。 かつて母として抱いた情愛はすでに影も形もなく、
 彼女を支配していたのは冷たい焔(ほのお)のような、氷の野心だった。 それは激情ではない。静かで、しかし確実にすべてを飲み込む“無音の支配欲”。 
その気配は空気を硬直させ、言葉ひとつ発さずとも周囲を圧倒する。 火星と地球を結ぶ次元転送路(シフトゲート)を通じて、兵器、資源、そしてアマス部隊が絶え間なく送り込まれていた。

空 導士(そら みちる)
空 導士(そら みちる)
キラリと光、希望と見えない闇、僕らは常に生きる為の道を自ら選び進んで行く。 間違えた道は闇、正しい道は希望の光。