ダリヤス 闇より生まれし光
第十一章:ハリーの野望と未来、静かなる炎の胎動
そのころ、宮殿の奥では、ハリーの野望が、もはやリゲラルドの手の届かぬものとなっていた。
かつて母として抱いた情愛はすでに影も形もなく、
彼女を支配していたのは冷たい焔(ほのお)のような、氷の野心だった。
それは激情ではない。静かで、しかし確実にすべてを飲み込む“無音の支配欲”。
その気配は空気を硬直させ、言葉ひとつ発さずとも周囲を圧倒する。
火星と地球を結ぶ次元転送路(シフトゲート)を通じて、兵器、資源、そしてアマス部隊が絶え間なく送り込まれていた。
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カテゴリー: SF
投稿日時: 2025/6/15 12:38
最終編集日時: 2025/8/12 3:20
空 導士(そら みちる)
キラリと光、希望と見えない闇、僕らは常に生きる為の道を自ら選び進んで行く。
間違えた道は闇、正しい道は希望の光。