願うは少女

1.少女は夢を見る 雨に打たれながら傘も持たずに息を荒げながら誰かが走っている 私は見ていることしかできないけれどいつだって私も苦しいという感覚が残る。 『貴方は、どうしてこんな雨の中走っているの?』 そんな私の問いに答えてくれるはずもない。そんなことは分かっていた。  でも、今日の夢は一段と長く続く。いつもはこの質問をすると夢が覚めてしまうのだ。 なんで?こんな事一度もなかったはず。でも今まで見れなかった続きが見れる。 期待と不安混じる中、走っていた誰かは初めて言葉を発した。 「誰か…たすけて、誰でもいいの戻してあの頃に」  私はその言葉を聞いた瞬間一瞬固まってしまう。涙が溢れてしまうのだ。走っている誰かも私も。
柿空
TRPGが好きです。 私が想像した世界観で一つの物語を作っていきたいです。 よろしくお願います!