Episode.13 OBLIVION
|EOS《イオス》の多機能トラックによって敵基地の破壊はEOSがいなかった時より極めて効率的に進行している。スキャン→発見→システム妨害→基地破壊という一連のパターンを作り出し、敵基地の建造ペースにどこまで追いついているかは分からないが、ものの数時間で5個以上の基地を破壊し回っている。
アンドロイドは半永久的にエネルギーコアにより稼働しているので、人間で言う休憩は必要無い。強いて言えばオーバーヒートした場合に限る。
「ハッハッハ! こんなに暴れ回ったのは久しぶりだぜ!」
「YMIR? 気付いてるか分からないけど、君の弾薬はもう尽きかけているんだよね。本基地に戻れば補充は出来るけど、きっと怒られるだろうなぁ」
「う、うるせぇな! 実際に一撃で木っ端微塵に出来てるんだから良いだろうがよ!」
何故YMIRがどれだけ弾薬を使っても補充が出来るのか。それは至極単純。武器を製造するための資源量をYMIRが破壊して獲得してくるパーツが超えているからである。故にYMIRに至ってはほぼ現地調達に近い。
しかし何故人間は怒るのか? いくら現地調達とは言え、やはりコストは馬鹿にならない。いつかコストオーバーした時、十分に補給できないからだろう。
そう楽しげにYMIRとLUXが語り合っていると、EOSは1つの検知を報告する。
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カテゴリー: ファンタジー
投稿日時: 2025/6/15 7:48
影白/Leiren Storathijs
実は26歳社会人です。
基本ライトノベル書きます。
異世界ファンタジー専門です。
執筆歴は10年以上です。