エゴの弱音

なあ、弱音を吐いていいか? 聞いてくれよ。 とても優しい奴がいたんだ。その場所にはそいつが居なきゃいけないのに、急に来なくなった。戻ってくるだろうと思って待ってたんだよ。なのに、そいつはどっかに行った。なんで辞めたかなんて知らない。でも、そいつは何も悪くない。 そいつは俺たちに笑っていて欲しい筈なんだ。 だから笑っているべきなんだ。 でもそいつが居ないその場所は、どうしても淋しい。苦しい。息が詰まってしまう。そいつが居なくてもその場は回るよ。他の奴が回さなきゃいけないから、そりゃあ回る。でも、それでいい筈なのに、それもなんだかもの苦しい。そいつが居ないのに回ってるのが、なんか淋しい。誰も悲しそうな顔をしていないのも、苦しい。そいつが居なきゃその場は、もう「その場」じゃないから。 そうだよ、エゴだよ。
夜屑星
よくずせい です。