輝きの先に(7)

輝きの先に(7)
 そんな時、ふいに頭をうちわで叩かれた。 振り向くと、千晃がいた。 「ドンマイ。最後まで諦めずにゴールしたことに価値があるから。」 「…。」 「けが、このまま放置しても痛いだろうから一緒に救護テントに行こう。保健委員だし。」 「そうだね。」  彼の優しさに救われた気分がした。 「けが人です。」 「あら、明日香さん…」
海津渚
海津渚
海津渚です! 読んでくれるだけでうれしい。 いつもありがとう! 5/18/2022〜