追憶の名残〜blue side story〜 第5章 始まりの疾風Ⅲ

追憶の名残〜blue side story〜 第5章 始まりの疾風Ⅲ
 罪悪感を噛み締めながら、塔の入り口をくぐる。中はほの暗く、何も置かれてはいない。床を見ても、黄色のモザイク模様が広がっているだけだ。  そこへアレクが声を張る。 「地の魔導師を連れてきた」 “そうか。地の魔導師、そこの魔方陣の中へ”  空気を振動させる男性の声――姿はなくとも、とてつもない存在感だ。  床のモザイクが黄色く光りだし、魔方陣の形を作り上げていく。  ミユを不安にさせる訳にはいかない。
七宮叶歌
七宮叶歌
恋愛ファンタジーな連載と、ファンタジー、時々現代なSSを載せています。エッセイも始めました。 フォロー、♡、感想頂けると凄く嬉しいです♩ 他サイトでは、小説家になろう、カクヨム、NOVEL DAYSで投稿しています。 NSS、NSSプチコン優勝者、合作企画関係の方のみフォローしています*ᵕᵕ お題配布につきましては、連載している『お題配布』の頁をご確認下さい。 小説の著作権は放棄しておりません。二次創作は歓迎ですが、掲載前に一言でも良いのでコメント下さい。 2025.1.23 start Xなどはこちらから↓ https://lit.link/nanamiyanohako お題でショートストーリーを競い合う『NSSコンテスト』次回2026年1月1日開催予定です。 優勝者  第1回 ot 様  第2回 ot 様 NSSプチコンテスト 優勝者  第1回 黒鼠シラ 様