クリスマスはほどけない
銀の鈴が鳴る代わりに母の怒号が家に響いた
甘いはずのケーキがしょっぱくて鬱陶しかった
あれが欲しいこれが欲しい全部欲しいと顔も知らない赤い帽子のおじさんに願った
他の家の煌びやかな庭のライトアップの向こうを見つめた
光らない庭の現実を窓から見つめながら眠った
朝日が射した枕元には器用にラッピングされた包装紙が置かれていた
丁寧な包装をぎこちなく解くと淡いピンクの手編みセーターが入っていた
袖を通すとセーターは優しく私を包み込んだ
その優しさが私にはくすぐったかった
セーターの網目一つ一つが確かに光を放っていた
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カテゴリー: 詩・短歌
投稿日時: 2025/12/16 15:01
萎落
好きなものを好きなように飾る