花火

花火
「何か音楽が聴こえる……何の音かしら」  洋子がそう言うと、僕は平静を装って庭の方を見た。 「近くで誰かが歌ってるのかな」  わざとらしく僕は庭に出て、更に少し家を出た所まで行ってみた。それに洋子も続いた。 「あら、音が大きくなってきたわ」
素人作家
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読みやすくて面白いお話を書きます!