百卌字奇譚 伍拾

百卌字奇譚 伍拾
 無垢の証が吹きすさぶ海風でひるがえる。  君はふりかえると遠慮がちに僕を見た。 「今更そんな顔しないでよ。わかってるから」  苦笑いで促すと、君は微笑み、僕に問いかける。 「ここでいい?」 「…うん」 「いこ」  今朝に出会ったばかりの僕らは、にわかに凪いだ青藍のバージンロードを歩みゆく。
バブスラ
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