神託の先に

神託の先に
プロローグ 今から十数年前の聖戦により、世界各国が深刻な被害をを受けた。支援によって殆どの街が復興し、民の笑顔が戻りつつある中でも、未だ壊滅状態の街も少なくはなかった。 かつて、まだ聖戦の被害が街を襲って来ていない頃、この街には国立の神官学校があった。その為か、敵の無差別攻撃に遭い、壊滅状態となったこの街では、戦争孤児が未だ絶えない。そんな中の一人、煉瓦にもたれ、野垂れ死あと一歩と言える、見るからに栄養失調の痩せ細った体。少年は虚な意識の中で、信じられないものを見た。 彼の目の前には黒いローブが靡き、その背にはウルタの瞳。一人は長身の男、一人は自分と変わらなそうに見える少女だった。そして、少女が革製の腰巾着から花弁を取ると、それは形を変えてコップになった。もう一つ、花びらを出す。それは毛布になった。すると、長身の男は手から植物を生やし、その植物の袋から水を取り出してコップに注いだ。その水を恐る恐る飲んでみると、不思議なことに少年は回復した。少年は言った。 「もしかして神様…ですか?」 1 世界は、神によって創られた。
あいびぃ
あいびぃ
初めまして、あいびぃです! 見つけてくれてありがとう♪ 私自身、生粋のアニオタ・漫画オタなのでファンタジーが多めになってます…多分。 詳しいことは「自己紹介」にて! まだまだ若輩者なので、応援よろしくお願いします! ※❤︎&コメはめちゃくちゃ喜びますので、私を喜ばせたい方は是非! 私の事が嫌いな方はオススメしません。