僕の人生 4話

楽しい時もあり嫌な時もあったりしたがコイツらといれた事が今は青春だったと言える。月日が経ち遊んでばっかりだった僕は自分に弱く高校を休学の後退学してしまった。よしおは同じように遊んでいたが先生に懇願してその後は学校に通い卒業した。母子寮というのは子供と母親しか居れないので子供が18歳になると出なければならない。高校を卒業するまでは居れるが退学すると早く出なければならない。お金もないおかんはアパートも借りる事もできないのでおかんの弟の光一(こういち)に頼んで一緒に住ましてもらおうと頼んだ。僕はコイツが怖いし嫌いだった。なぜなら光一は若い時は良かったらしいが離婚をきっかけにノイローゼになった過去があるから。光一はベランダでタバコを吸ってる時にニヤつきながら独り言を言ってるのを見てゾッとした。おかんに嫌やと言ったが「もう治ってる」と言い他の方法もないので選択肢はなかった。引越してから何ヶ月かすぎたある日1階で大きな音とおかんの怒鳴る声がしたので慌てて2階から降りていくと光一が、おかんに掴みかかってていた。僕が助けに入ると光一は包丁の入っている引き出しに手をかけた。その引き出しを開けれない様に閉めると手が挟まったのか逆上してさらに凶暴化した。標的は僕に変わり首を締められ凄まじい力で持ち上げられた。遠のく意識の中でおかんが箒で光一を叩きまくった。おかげで助かったが光一の怒りは収まらずパンツ一丁でいたにも関わらず隣の家に助けを求めた。近所の人も騒ぎを聞きつけ何人か出て来た。光一はヤバいと思ったのか車で出て行った。おかんを探すと足を少し怪我してたぐらいで無事だった。それよりもおかんは持てる物を鞄に詰め僕にも用意しろと言い出て行く決心をしていた。携帯電話もないこの時代にバイクしかない僕達を助けてくれるのは友達しかなかった。おかんは母子寮でいてた時の友達に僕は板橋の家に事情を話一晩泊めてもらった。つぎの日おかんを迎えに行き、一泊は駅前の旅館で素泊まりしその後高野山の宿坊に住み込みで行く決心をしてたらしい。もちろんおかんを1人にはできない事もあり僕とおかんは翌日からバイクに2人乗りで高野山の住み込みで働く事になる。
ひでぶ
ひでぶ
はじめまして よろしくお願いします