忘れがたき炎の物語 第三章「砂漠のドラゴン編」

忘れがたき炎の物語 第三章「砂漠のドラゴン編」
第2話「深淵」 『オーブを奪還せよ!』 白い立髪をなびかせたエルフのドラゴン、エズィールの声が青い空を切り裂く。 エルフの国トトが誇るペガサス騎馬隊は、翼の生えた馬「ペガサス」に乗って、敵に奇襲を仕掛けるのを得意とする。ペガサスは、自らの翼と、風の魔力を帯び、空中を自由自在に駆け抜けることが出来る幻獣の一種である。 トトのエルフは、幼少の頃から魔力に応じて英才教育を受ける。特に潜在的な風の魔力要素が強い子は、5歳の頃からペガサスと行動を共にする。まさに人馬一体となり、馬上から矢を放ったり、風の魔法を放ち、敵を一掃するのである。 トトが中立国として現在まで保てているのは、周囲の山脈により、他国からの侵入が困難という地の利だけではなく、ペガサス騎馬隊を中心とした圧倒的な防衛力によるものであった。
判虹彩
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