『茹っていたはずなんだ。』

『茹っていたはずなんだ。』
春だというのに茹だるような暑さだった。 血の匂いってこんな感じなのか。 そんなことを考えながら、 トラックに轢かれてぐちゃぐちゃになった 親友の姿を見下ろした。 「お前も薄情だよな〜」 「なにが」 夏。本物の暑さ。あの時より暑いはずなのになぜかスカスカする。
ひばり
ひばり
もっと高みに 書きたいときに書くので気まぐれ投稿多め