何年経っても(BL)
「リュージさん、今日は何時頃帰ってくる?」
コテッと小首を傾げ問い掛けてくるのは、行きつけのバーで出逢った天沢怜(あまさわれい)だ。
諸事情により、現在半同棲中だ。
仕事で忙殺されかかっていた俺を怜は優しく癒してくれて…気付いたら好きになっていた。
「取引先との打ち合わせ兼ねての呑み会があるからな、多分23時は過ぎると思う。怜は先に寝てていいぞ」
「え〜…オレ、一人ぼっちで寝るの寂しいな〜…リュージさんの事、待ってたらダメ?」
またもあざとく小首を傾げて今にも泣きそうな瞳で見つめてくる怜。
思わず抱きしめて頭を撫でてやると、怜は俺の頬に額を擦り寄せてくる。
(…可愛い。こんなんじゃ呑み会も集中できる気がしないな…適当に誤魔化して早めに帰ってくるか…)
「ふふ、リュージさんあったかい…何か元気出てきちゃった。オレ、美味しい夜食作って待ってるから早めに帰ってきてね!」
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カテゴリー: 恋愛・青春
投稿日時: 2023/4/12 12:01
注意: この小説には性的または暴力的な表現が含まれています
陽那
文章を書くのが好きです。
短い文を投稿していきたいです。