作品1
桜が散ることほどさみしいものはないと思う。
僕はいつもそう思う。体の奥底からじんわりと暖かくなるような陽の光や、あの独特な雰囲気
をかもしだす空気感とか、それらがずっと自分のそばにあって欲しい、どこかに消えていって欲し
くないと思ってしまうことがある。
何というか、卒業式の終わったあとの雰囲気や気持ちを、ずっと自分の記憶や写真みたいな曖
昧なものなどでなく、何かもっと明瞭な、心の目でいつでも見える形にずっと残しておきたいと
思うようなものだと思う。
しかしどれだけ願っても、桜というのはいつも散っていくし、時間は無常に進んでゆくのだ。
それに気がついたのはいつからだったろうか、よく覚えていない。春の季節になるとその実感が
湧いて、たまに感傷に浸ってしまい、泣きそうになってしまう。
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カテゴリー: 恋愛・青春
投稿日時: 2026/2/4 12:52
あ