夢店屋 case5 (最終話)

将来の夢が叶う確率は、六人に一人というデータがある。確率で表すと16.6%であり、数字だけ見ると多いように感じる。だが、それがその人の本当の夢なのかどうかは分からないのだ。小学校の頃に本当になりたいと思った夢も、現実味がなければ、中学高校と、現実的な夢へと変わる。それは本当に夢と呼べるのだろうか。たとえその夢を叶えた後も、人間の夢は終わらない。しかし、大人になるに連れて、人間の夢は、より現実的になり、小さくなっていく。 僕ら二人のような人間はその、一般的な人間の傾向には当てはまらなかったようだ。 僕らは小学生の夢をいつまでも見続けているのだ。僕はもう諦めてしまったが、彼女はまだ、夢への希望を捨ててはいなかった。 「夢を見てもらう前に、一つだけ注意事項があります」 「注意事項?」 「ええ、夢を見せる代わりに、お代としてあなたのいちばん大切なものを頂きます」 「ふぅん。別にそんなことどうだっていい」 「そうですか」
星野 竜介
星野 竜介
(ほしの りゅうすけ) 小説家目指してます。ジャンル色々で、不定期で書いてます! フォロー是非とも、いいね頂けたら嬉しいです。コメント頂けたら最高です😊