ピンクの鯨
第二章 夢の境界線
光の渦がほどけ、足元にぬるりとした風がまとわりつく。
マナは目を開け、そこに広がる景色に思わず息を呑んだ。
都市マニマニ それは“夢”がかたちを持ち、さまよう者の記憶が街路に染みつく場所だった。
空は深い群青。月のように浮かぶ街灯が夜を照らし、建物はどれもどこか歪んでいた。
階段が空に向かって伸び、時計の針が逆に進む。
それでも不思議と、そこに“秩序”があった。
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カテゴリー: ファンタジー
投稿日時: 2025/6/11 4:39
繋ぐ
はじめましてヨロシクお願いします