ピンクの鯨

ピンクの鯨
第二章 夢の境界線 光の渦がほどけ、足元にぬるりとした風がまとわりつく。 マナは目を開け、そこに広がる景色に思わず息を呑んだ。 都市マニマニ それは“夢”がかたちを持ち、さまよう者の記憶が街路に染みつく場所だった。 空は深い群青。月のように浮かぶ街灯が夜を照らし、建物はどれもどこか歪んでいた。 階段が空に向かって伸び、時計の針が逆に進む。 それでも不思議と、そこに“秩序”があった。
繋ぐ
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