月影ノ誓  八

月影ノ誓  八
第三節:蓮真ノ追憶    夜営の火が落ちかけた頃、燈と百合丸は静かな寝息を立てていた。  蓮真は焚き火の残光を前に、ひとり座していた。  目を閉じる。  浮かぶのは、あの人の面影。  細く、白い指先で香を焚く姿。
まき
まき
noteにて創作過程をUP中 https://note.com/dear_lupine5734