歩き方
白い煙が空の水色と混ざり合って消えた。
再び舞った煙は独特な少し苦いかおりと共に、遠く見える山よりも遥かに遠く見える入道雲の輪郭をぼやけさせた。
「兄ちゃん、盆帰りかい?」
煙の出所のおっちゃんが口を開いた。
「うっす。岩手の遠野の方に」
俺はフィリップモリスの箱を指でなぞり、取り出したタバコに火をつける。
「そうか。どっからきたんだ、兄ちゃんは」
「神奈川の方からっす。長いドライブっすよほんとに」
おっちゃんは俺に視線をチラリと寄越した。
「そらまた遠いところから来たな。金もバカにならんだろう」
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カテゴリー: 恋愛・青春
投稿日時: 2026/8/11 4:44
Zeruel
趣味の範囲で書きます。
また、才能があるわけではないので、馬鹿にされると言い返せなくて泣きます。
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