忘れがたき炎の物語 第五章「水龍編」

忘れがたき炎の物語 第五章「水龍編」
第1話「黒き夢」 神聖ナナウィア帝国の上空に広がった虹は、帝国の民の心を象徴するかのような「希望」の証であった。爽やかな青空と涼風は、民の心の靄もやを吹き飛ばし、輝ける明日へ向けて歩み出す追い風となった。 エルフのドラゴン、エズィールは、ハンネ皇后の命を受け、元神聖ナナウィア帝国の勇者“漆黒のシイル”を引き連れて、隣国のサーバス王国へと向かった。 吸血鬼と化したランディー伯爵の命によって、サーバス王国へと向かった帝国軍を説得する為である。 もし、まかり間違えて戦争になってしまったとしたら、魔物の出現を早めてしまう危険性があると考えていたからである。 実はエズィールは、魔王の復活により出現した、クァン・トゥー王国の首都サーティマにある大きな穴のことについて思索を巡らせていた。
判虹彩
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