Episode3 「sadness and crying 」

「うむ……これは中々手強いのぅ……」 「Dr.エル。裏門、いけそうですか?」  僕は車の後部座席でパソコンに向き合っている小柄の女性に問いかける。鮮やかな茶色の髪に、宝石のような緑の瞳。そしてその体格に似つかない白衣を見に纏った彼女、Dr.エルは、僕達三人をVCOから解放してくれた唯一の科学者だ。また、自らの手でVCOを裏切り、僕達の味方になってくれた人物でもある。  そんな彼女は、VCOのネット回線にアクセスし、裏門の解錠を試みている。 「流石はエキスパート集団じゃな。システムが何重にも張り巡らされておる……! じゃが、元同僚を舐めないことじゃな!」  彼女はネットワークをハッキングし、プログラムを上書きしていく。パソコンの黒画面に緑色の英文羅列がアートのように打ち込まれていき、最後に力強くエンターキーを押すと、ガチャッという解除音が聞こえてきた。 「あ、開いたよ! ドクター!」  裏門が開いたことを確認した舞が声を上げた。 「ふぅ……。これでワシの出番は終わりじゃな」 「ありがとうございます。Dr.エル」
U
U
どうもUと申す者です。あんまり小説は得意じゃないのですが、頭の中にどうしても物語が生まれてきてしまうので、このアプリで書いていきたいと思います。気軽に読みに来てくれたら嬉しいです。また、大変勝手なんですが不定期投稿とさせていただきます。(恐らくたまに失踪します)