かみのお守り

私と友達は、卒業式で伴奏をする事になった。正直、私には、向かない分野だと思う。だけど、他に、立候補する人がいないし、2人以上が条件だから仕方がない。私と友達は、毎日昼休みになると音楽室に向かう。1回弾くと、交代をする。そう何回も交代するのを繰り返す。それを毎日続ける。  卒業式の前日、指揮の人にお守りを作ることになった。お守りと言っても紙で作った。お守りのようなものだ。友達は、工作が得意だ。彼女は、なんでもすぐにできるいわゆる天才だ。きっと、明日の伴奏も一つもミスなくできるのだろう。それに比べて私は、足や手が震えている。きっと、明日の伴奏は、ミスをしてしまう。不安で不安で仕方がなかった。 「はい!」 友達が私の手にお守りを載せてくれた。後ろには、私の名前が書いてあった。 「これは、昨日私が1人で作ったんだ。」 彼女は、顔からこぼれ落ちそうな笑顔で私に話した。 「(友達)は、いいよね、頭もいいし、スポーツもできて、自分から立候補もしちゃう。本当にすごいよ。」 友達は、困った顔をしてからいった。 「そんな事ないよ、私だって(私)ちゃんと同じ普通の人間なんだから。ただ、私は運を神様から沢山もらってしまっただけ。」
如月 紅葉
如月 紅葉
はじめまして。よろしくお願いします