現代侍 最終章 其の15
「いい湯だった」
鞠家宅の脱衣場から出てきた侍は、開口一番にそう言った。
「シャワーでも言うんだ、それ」
「まったく良い世でござるな」
「そりゃ、侍の時代に比べりゃね」
鞠家牡丹が用意した袴をしっかり着こなし、タオルドライのみの濡れ髪を下ろした侍の姿は、下手なアイドルよりも色気に溢れたものであった。
「感謝する」
「…………」
そのサマになりようと言ったら、思わず、息を飲むほどに。
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カテゴリー: SF
投稿日時: 2025/2/17 1:57
P.N.恋スル兎
嫌なことは嫌々やれ。
好きなことは好きにやれ。
名前は、兎年から始めたのと、DoDが好きなのと、ポルノグラフィティが好きなのでそこから取ってます。