現代侍 最終章 其の15

現代侍 最終章 其の15
「いい湯だった」 鞠家宅の脱衣場から出てきた侍は、開口一番にそう言った。 「シャワーでも言うんだ、それ」 「まったく良い世でござるな」 「そりゃ、侍の時代に比べりゃね」 鞠家牡丹が用意した袴をしっかり着こなし、タオルドライのみの濡れ髪を下ろした侍の姿は、下手なアイドルよりも色気に溢れたものであった。 「感謝する」 「…………」 そのサマになりようと言ったら、思わず、息を飲むほどに。
P.N.恋スル兎
P.N.恋スル兎
嫌なことは嫌々やれ。 好きなことは好きにやれ。 名前は、兎年から始めたのと、DoDが好きなのと、ポルノグラフィティが好きなのでそこから取ってます。