ぼくはいぬ。#2

ぼくはいぬ。#2
ぼくは毎日幸せな日々を送っていた。ぼくをお世話してくれる人は、いい人なんだって思った。その人はぼくに、「私はこむぎのままなのよ。」とにっこり笑いながら言った。ぼくはそれからこの女の人をぼくの"まま"って呼ぶようになった。今日もぼくはままのお布団で寝ていた。ぼくがままの横に行って、お布団を鼻でつんつんすると、必ず中に入れてくれた。ぼくはあったかいお布団で、ままと一緒に寝る時間が何よりも幸せだった。 次の日目が覚めると、ままはお布団にいなかった。ベットをぴょんと降りて、くぅんと鳴きながら探す。まま、どこ?ぼくが廊下を歩いていると、どこからか美味しい匂いがした。おにくが焼ける香り。ぼくは前に住んでいた場所を思い出した。ぼくを撫でてくれて、シャンプーをしてくれる、優しい店員さん。そして、一緒にボールを取りあって、走ったお友達。元気にしてるかなぁ。そんなことを考えるとなんだかすごく寂しくなって、早くままの所に行って頭を撫でてもらいたいって思った。ぼくはお肉の焼ける香りを追いかけながら、キッチンへと向かった。 そこにはエプロンをつけたままが立ってた。ぼくはしっぽを振って、ままに飛びついた。「まま〜!」下から見上げていると、「今日はこむぎにご馳走作ってあげるからね。」って、僕の頭をよしよししてくれた。店員さんも、たまにすっごく高そうな缶を買ってきて、ぼくにくれたっけ。ぼくは余計に嬉しくなって、耳をぺたんとしながらわんっと吠えた。 しばらく待っていると、ぼくがいつもご飯を食べるお皿に、店員さんが持っていた高そうな缶に似た缶を開けて、盛り付けた。そして、さっき焼いていたお肉を、はさみで切りながら乗せてくれた。ぼくはあれが食べれるのかなぁって、嬉しくなって、はやくはやくってままに催促して二本足で立ってみたりしたけど、「ちょっと待ってね」とくすくす笑われるだけだった。 ぼくはままの後ろを追ってついて行くと、「おすわり」って言われた。ぼくは大人しくおすわりをして、ままの目を見つめた。次はおてをした。ままは「こむぎ、えらいえらい。」っていっぱい頭を撫でてくれた。ぼくはつい嬉しくて、目を細めて笑った。「よし。」って言われて、ぼくは目の前の美味しそうなご飯を食べた。すっごく美味しかった。ままはぼくのことをじっと見つめながら、「こむぎ今日誕生日なんだよ?知ってた?」なんておどけた調子でぼくに話しかけてきた。ぼくは、あ、今日誕生日だったんだってその時気づいた。ぼくは誕生日をお祝いしてくれるままのことがもっともっと好きになって、食べ終わってから背中を床につけて、お腹をみせた。もっといっぱい撫でて欲しくて、くぅん、とおねだりもしてみた。その度にままはにこって笑った。 明日はなにしようかなぁって考えながら、ソファの上でお昼寝をした。
い⃟ち⃟ご⃟ラ⃟テ⃟
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どうも、!高校生やってます 少しでも面白いと思ってもらえるように、頑張って小説を創作してます、! 是非読んでくれると、嬉しいです! ※フォロバ期待できないと思います  フォローする際は私がお願いする場合あり 《完結》 「僕が描く一生の物語」 「正義の変貌の先、辿り着いた真実の絆」 「画面越しの君」 「期限付きの恋を君と」 2023 3/18 start