第②話 三英傑と明智光輝
入学式から3日、延永、秀義、家安は勉強に集中し始めていた。3人とも正体を隠す事にしたが、入学式の日の自己紹介の時に数人の生徒に目をつけられた。3人とも名前がそれぞれ「織田信長」、「豊臣秀吉」、「徳川家康」にそっくりだとその数人に言われたが、3人とも偶然だと偽ってその場はうまく逃れた。だが今回は上手く逃れたからといって次も上手く逃れられるという訳では無い。今後は名前に対する対策も考えながらやっていかなければならない。
〜知ってるかもしれない名前〜
入学式の日、式が終わったあとに教室で自己紹介があった。その自己紹介の時に知ってるかもしれない名前が出てきた。「明智光輝」男子生徒。当然三英傑は驚いた。秀義はその名を聞いた途端突然表情が彼を睨みつける顔に変わった。それもそのハズ。秀義は明智光秀が嫌いなのだから。
秀義は突如、延永と家安にとんでもない事を伝え始めた。
「御二方、よくお聞きください。おそらくあの男、明智光輝はかつての謀反人、明智光秀とみて間違いないでしょう。なのであの男とは関わらないでください。もし、話しかけてきたら無視するか、上手く逃れて下さい。」
延永は不思議に思った。
「何故じゃ?たとえあの男がかつての謀反人だとしても、もう過ぎたことじゃ。今となってはもう問題無かろう。それに過去の記憶すらあるか分からん。」
「だからこそですよ、信長様。もし記憶が無い振りをしていて記憶が今もあったら信長様の首をまだ狙ってるかも知れませんよ。」
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カテゴリー: 恋愛・青春
投稿日時: 2025/7/2 6:15
エヴァンゲリオン