本当の音を聞きたい
階段を上ってため息をつく。教室に入ろうとすると、いつも吐きそうになる。足がくすみそうになるのをぐっとこらえて、目を瞑りながら教室に入った。
「聖恋っ!おはよ。」
「お、おはよ、!」
未羽が私に飛びかかってきた。ぼんやりして読書をしてたせいか、ろくに声が出せなかった。
「宿題やってきた?」
「むず過ぎてほぼ空欄だよ、」
と私は苦笑する。
「まあ、仕方ないよねぇ。あたしもそうだもん、先生の話が聞いてらんなくって、ほぼ塾で勉強してる感じ。」
未羽も続けて苦笑した。
「あ、そうだ!これあげる。」
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カテゴリー: 恋愛・青春
投稿日時: 2025/5/10 11:02
夜瀬 せり
小説初心者ですがよろしくお願いします!!