夜瀬 せり
3 件の小説独りだったから愛が歪むの
あたしは『独り』だった 「大丈夫?」 とか 「頑張れ」 なんていらない。 それよりもずっと 『歪んだ』アイが欲しい 普通のアイなんていらない 貴方からの行き過ぎたアイが足りない あたしはLonelinessな存在なの。 ねえ、もっと、好きって言って? もっと好きにさせて? −夜は永遠だから。
彼は『恋』の小悪魔
2.彼の悪戯と雨音 「ほんとにいるのかな、夢だったんじゃ、?」 そう思いながらメッセージアプリを開くけど、やっぱりちゃんと会話は残っていた。 「嘘じゃないといいけど」 そう思っていると、見慣れた顔が。 「あ、来た」 彼はあたしに向けて手招きした。 「桐生、くん」 「じゃ、テキトーなとこ座ってて」 「あ、うん」 何が始まるんだろう、音楽室なんかに呼び出して、こんなこと今まで一度もなかったのに。 「あのさ」 「ど、どうした?」 急に彼が目の前に来た。 「部活入んないの?」 「えっ?」 「まだ部活入ってないんだろ?絵得意そうだし、美術部入ったら?」 何のこと?と一瞬思ったけど、確かに放課後は暇だ。絵もまあそこそこ好きだし、と思ったけど、 気づいてしまった。 美術部には羽維と彼がいる。 「え、いいの?」 言葉が思わず漏れてしまった。 「いいの?ってなんだよ、入ってこいよー、」 彼は珍しく呆れていなくて、むしろ入ってほしいとでもいうような顔をしている。 「じゃ、じゃあ、考えと、」 「じゃあ決まり。紙出しておく。」 「あ、まって、考え中だって、」 「別にいいだろっ、乗り気だったし」 それはそうだけど、メンバー的にやばい。 まあでも冗談か、 そう思いほっとした。 だけど。 次の日、事件は起きた。 彼が部活の申込書を持っていたのだ。 −え、?嘘じゃなかったの?まじで言ってたの!?やばい、どーしよ、 「先生、これ、霜宮のやつです。」 「あー、ありがとう。」 あたしは一瞬焦ったけど、もう諦めかけていた。 だけど、彼はこちらに気づいて、近づいてきた。 「部活の席、お前の隣行く。」 「!?」 「えっと、それって、!」 「そのまんまの意味。首長くして待ってるわ」 「は、はいっ、!」 突然のことで敬語になってしまった。 やばすぎる。片思い相手の隣のいていいのか? 部活終わり、羽維に謝ろう。 「蘭寧っー!授業遅れるよーっ!」 「あ、うん!今行く!!」
彼は『恋』の小悪魔
1.失恋と距離 『桐生くんと両思いなんだよね』 羽維が送った一言。 感情がぐしゃぐしゃになって、なんで打てばいいかわからなかった。 『そうなんだ、よかったね』 とりあえずメッセージを送る。 もう今日は寝よう。そう思って布団を被るけど、やっぱり寝れなかった。 仕方なく下に降りて顔を洗い、シャーペンを手に取る。 漢字ドリルを開いて勉強を始めようとすると、スマホの通知が鳴った。 見てみると、桐生くんからのメッセージだった。 『明日の放課後、音楽室来て』 『へ、?』 『ちゃんと来いよ』 意味がわからないまま、話が終わった。 『どういうこと?送り先間違ってるわけじゃないよね?』 でも桐生くんの返事は来なかった。