スキャーリィ編 14話 エリカ3

スキャーリィ編 14話 エリカ3
 衿華《えりか》の特異能力《エゴ》が発生した瞬間、脳みそにヒビが入ったような感覚に襲われる。もはや、痛みとすら形容出来ない、そんな感覚。だから、これに衿華の特異能力《エゴ》は効かない。  これが、感情生命体《エスター》になるという事……自我が薄れて、『感情』だけになっていく。だけど、その『感情』が衿華を強くする。『憧憬』がここに立つ勇気をくれる。  キラキラとした感情が衿華を包み狂わせ狂おしい程愛おしい『憧れ』だけになっていく。 「!raef@decrof#uoy←evig*I☆lla$ko」  低く唸る感情生命体《エスター》。あの気持ちの悪い触手が衿華に這い寄る。
華蘭蕉(はなかんな)
華蘭蕉(はなかんな)
百合そうで百合くないでも結構百合な『だーくふぁんたじー』を書く小説家こと『はなかんな』です。小説内で多用する花言葉をトッピングか何かと勘違いしてる説がある。本人曰く花言葉のライブ感がたまんない。やっぱ花言葉よ。 だいたい毎日更新中。忙しい時は更新忘れるかも。連載中のお話の続きが気になる方はTwitterのリンクを辿ればいっぱい読めます。