チューインガム
甘い匂いとカラフルな色の中から自分のお気に入りの味を探す。
口の中が、お気に入りの味で満たされる。
でもその幸せな瞬間は、あっという間に消え去る。何事もなかったかのように。
残るのは味のなくなった異物だけ。
だから、吐き捨てる。
飲み込むこともあったが昔誰かに、
『飲んだら胃に張り付いて大変なことになるよ』
って言われてからは飲み込むのをやめた。
苦手な味は誰かにあげていた。
気づけば大人になって食べなくなった
2
閲覧数: 25
文字数: 425
カテゴリー: 日記・エッセー
投稿日時: 2024/2/1 13:51
Nyaris