バレッタお婆さんの薬(前編)

バレッタお婆さんの薬(前編)
「何か、お困りかい?」 バレッタという老婆が俺に話しかけてきたのは、孤独の香りがする秋の夕暮れ。四時半のメロディチャイムが流れる公園だった。「夕焼け小焼け」のメロディが、俺の孤独感をより一層際立たせる。そろそろ、子供達の元気な笑い声もフェードアウトしてくる頃、彼女が現れた。 「何か、お困りだろ?」 「…」 「無視するんじゃないよ!」 腰の丸い暖かそうな服装の老婆が、俺の脛を自前の杖で突っついた。痛みが俺の意識を覚醒させた。思わず顔を上げる。 「…誰ですか?」 「人のこと散々無視しておいて、開口一番がそれかい。質問に答えるべきだろう。まあいいさ。あたしゃバレッタってんだ。バレッタ婆さんとお呼び。」 「バレッタ…婆さんが、なんのようですか?」 「アンタが困ってそうだから声かけたのさ。困ってんだろ?」
あいびぃ
あいびぃ
自己紹介カード 発動!!! 【レベル】15 【属性】ちゅー学生 【習性】投稿頻度不安定、定期的に更新不可になる、フォローもフォロバも気分次第、❤︎とコメントくれる人を好む、困ったら募集に参加 【特性】どんな作品にもファンタジーが香る 【メッセージ】 初めまして、あいびぃです! 見つけてくれてありがとう♪ 私自身、生粋のアニオタ・漫画オタなのでファンタジーが多めになってます…多分。 詳しいことは「自己紹介」にて! まだまだ若輩者なので、応援よろしくお願いします!