フレイル=サモン〈CVⅠ〉
サウラ国領土〈ジェノバ中央都市・ジェノバ王宮「大聖塔」〉
フレイルは“護衛隊”と書かれたプラカードを掲げる軍人の眼前に黙って立ち惚けていた。後ろには当然のように誰もいない。
(そっか。ジェノバ中央都市の護衛隊の入隊は俺だけなんだっけ)
優越感と孤独感は紙一重だというが、今ならその言葉の真偽が分かる。実際、フレイルは爪先で床を弄るように足首を動かすことで時間を潰していた。
(はあ。リクの所属が同じところだったらな…)
東部都市では割とあっさり別れた彼だが、あの時に釣り落とした魚は想像以上にデカかったらしい。きっとリクがここにいたとしたら、ステージ脇に並べられた椅子に座っている面々を見て、二人してがくがくと萎縮していた事だろう。
計十二人の軍人達が、これでもかという程の威圧感圧を放ちながら木椅子に腰を据えている。どの者の軍服にも山吹色のバッジが見られることから、相当な地位を確立している事は容易に予想出来た。
一人ひとりを観察するように見ていると、右端にいたアンの蒼色の瞳とばっちり目が合った。
(あっ)
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カテゴリー: ファンタジー
投稿日時: 2025/3/27 1:32
クリオネ
※注釈※
時折り過去話に手を加える事があります
(大きく変えた場合は報告します)
定期的なご確認をお願いします。
novelee様の不具合か、
長い文章の一部が
途切れている場合があります。