中間子

真ん中の子供は影が薄い。 先駆けることもなければ、優しく手を引かれることもない。 「正直、俺が居なくても家族は上手く回ると思う。」 そう話す誰かの返信にはたくさんの励ましがあった。 「そんなことない。貴方がいなかったら家族は悲しむ。」 だいたいそんな内容の。 でもそれは、彼がその家族の一員として、もう既にこの世に存在しているからであって、元から誰も居なかったとしたらそれは− そう思った。
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