寂れた青春 2

寂れた青春 2
放課後は図書館に行くのが俺の定番だったが、今日は少し邪魔が入った。 職員室に呼び出され、俺と担任の二人だけの空間がそこにあった。 他の教員はもう帰ったらしい。 「で、なぜ呼び出されたかわかるか?」 教師は腕を組み、顎を少し前に出してこちらを見下ろしている。 と言っても心当たりは一つしかないため、それを選択し、言葉に出す。 「俺の授業態度ですか?それなら、悪かったと自覚しています」 素直に謝れば話が長くなることはないだろう。従順にしていれば相手も納得し、俺をこんな場所から早めに開放してくれる。 「はぁ、そうだな」 ため息をつきながら組んでいた腕を開放した。
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こんにちは。あても無くただ小説を書く人です。 好評でしたら連載を考えます。