切望

切望
あの怪我が、痛かった。 腕に熱湯をかけられたことも覚えている。 ミシンで左手を縫われたことも。 ハンマーで足に釘を打たれたことも。 全部。 母親が嫌いだった。 だけど、あの人は俺にとって唯一の肉親であることに、変わりはない。 だから、愛そうと思っていた。 だから、あの時も病室のベッドに近づいた。 「未来。」
細川亜由未
細川亜由未
著作権スレスレ人間、細川亜結未です! 厨二病の自分にがっかりし、再び病む生活の繰り返し。 そんな人生も悪くはないね。