進行方向

進行方向
私の目の前には、沢山の分かれ道がある。さて、私は何処に進むべきだろうか。 道の横には友人や親や先生がいる。彼等は私に「好きな道を選びなさい」と言うが、進もうとすれば「本当にそこでいいのか?」「後悔しないか?」と問いかけてくる。 私は方向音痴だから、街灯がたくさんあって綺麗に整備されたつまらない道を進んだ方がいいだろう。そっちの方が皆も心配しないだろう。 でも、道の向こうに微かに輝く何かがある道が気になって仕方がない。何かが私を誘うようで目が離せない。今ここで、この道を選ばなければ二度とその道を歩くことはできないだろう。 その道は、歩くことさえ難しそうで、危険で複雑で、面白い道だ。 私のコンパスは迷うことなくこの道を指し示している。迷っているのは、私だけだ。 気がつくとその道の前にはさっきまで道の横にいた彼等が立っていた。 「こんな道を通るの?」
星影 累
星影 累
勢いと思いつきで書いてます。 文才とかないです。 小説家とかを目指してるわけじゃないのでクオリティは求めないでね…笑 アイコンは自分絵