すき間商店 第六話

「君は善悪の価値観に囚われ過ぎてしまっているんじゃないかな。正しい、正しくないという軸で生きてしまっているとは思わないかな。」 マーゴは抄子に優しく問いかけた。 「今の君は試験で良い成績をとる、志望校に合格するという事が善、仮に試験で望む点数が取れなかった場合は悪という価値観になってはいないかい。」 マーゴの問いかけに抄子は背筋が張り詰めるような感覚を覚えた。 そのような視点から自分を捉える事が出来るなどと思っても見なかったのだ。 しかし、すぐに反論したいと感じた。
スカビオサ🪻
スカビオサ🪻
27歳会社員をしています。 自己表現の場として自分の作品を掲載していきたいと思います📖 少しでも感情を揺さぶれる作品を書いていきたい思います✏️