心の心

「今日のゲームはすばらしかった!」 父に褒められたのはいつだろう それからいつも練習に励んだ。 もう一度あの喜ぶ顔が見たかった 家で、学校で、公園で、何度もボールを打ち続けた けれど歳が上がるにつれて褒められるなんてなくなった。 いつしかお前がいれば勝つのは当然だと父もメンバーも思うようになっていた 高校3年へ上がる頃にはその思い出が僕の原動力になっていた 勝ちたいと努力するメンバーと思い出に縋る僕。
雨と霖
雨と霖