咎
ある奴隷の少女がいた。 その少女は日々、主人に虐げられながらも主人の世話をした。 少女は、自分の名前も知らなかった。 物心がついたときにはもう奴隷として生きていて、自分が奴隷であることが当たり前だった。 主人の家の近所に1人の少年が母親と暮らしていた。 少女は少年とあまり面識はなかったが、少年は少女の姿をちらりと見た時から少女に恋をしていた。 少年は少女が主人に鞭で打たれているせいで痣や傷が絶えないことを知っていた。
雪月
雪月
気が向いたら書く。 気が向いたら消す。 近くて遠い誰かの話。