アンリッテン・ストーリー

アンリッテン・ストーリー
第三話 夜の扉  図書館の奥で響いた、古い木材が軋むような音。 ウィリアムは思わず息を呑んだ。 赤い表紙の本は、まだ淡い金色の光を放っている。 ページは開かれていないはずなのに、その隙間から微かな風が吹き出していた。 まるで、本の中に空間そのものが存在しているかのように。 「……何なんだ、これ」 隣でルーカスが小さく呟く。 だが、黒髪の女性――セレスは静かに立ち上がった。
ゆーくん
ゆーくん
なんか書きたいやつを連載していく感じの人です