アンリッテン・ストーリー
第三話 夜の扉
図書館の奥で響いた、古い木材が軋むような音。
ウィリアムは思わず息を呑んだ。
赤い表紙の本は、まだ淡い金色の光を放っている。
ページは開かれていないはずなのに、その隙間から微かな風が吹き出していた。
まるで、本の中に空間そのものが存在しているかのように。
「……何なんだ、これ」
隣でルーカスが小さく呟く。
だが、黒髪の女性――セレスは静かに立ち上がった。
0
閲覧数: 12
文字数: 1914
カテゴリー: その他
投稿日時: 2026/4/9 5:45
ゆーくん
なんか書きたいやつを連載していく感じの人です